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年間十大ニュースで振り返る試行錯誤のネット革命(97年〜2000年)
2001年4月9日[BizTech eBusiness]より
今回の更新で、「コンセンサス」という雑誌(NECユーザー会機関誌)に97年から3年間にわたって連載してきた原稿を17本掲載した。日経関係の新聞や雑誌用に書いた原稿に比べて、1回1回の分量がかなり長く、細かい図も入っている。 まず、「97年はどんな年だったか、98年はどんな年になるだろうか」(含・97年十大ニュース)がアップされたので、情報技術・ネット産業の十大ニュースが、97年から始めて4年分揃った。続けて、「すべては98年から始まった…」(含・98年十大ニュース)、「ニューエコノミーへの信念が定着」(含・99年十大ニュース)、「ネットバブルが崩壊した2000年」(含・2000年十大ニュース)をブラウジングすれば、この4年間の流れをつかむことができる。
また、「インターネット時代のMicrosoftを考える」には、包括的ではないが、93年から97年までの主な動きをまとめてあるので、それも合わせてご参照いただければと思う。 それ以外では、ウェブ・オリジナルの「William Gurleyを読もう」で紹介したWilliam Gurley氏の99年半ばの著作を題材にした「BFW(Big Fat Website)の時代」は、「米のシステムダウン、大いなる挑戦の証」や「インテル・NECの挑戦」とセットで読んでいただければと思う。 99年半ばに起きたeBayのシステムダウンによって、ネット企業各社はシステム投資額の急増を余儀なくされたわけだが、それとBFWの話は密接に関係している。システム投資額の急増によってネット企業各社の採算ラインが厳しくなったという意味で、これもネットバブル崩壊の遠因になっているわけだが、その話は「ネット産業第2ラウンドの行方は?」の中でまとめたバブル発生要因の一つと呼応しているわけだ。 「BUY.COMの登場は何を意味しているのか」や、ウェブヴァンについて書いた「"もっとも大胆で危険な賭け"」からは、99年代ネット産業・ユーフォリア最盛期における巨額資金を投入しての試行錯誤の雰囲気が感じられるだろう。 1994年のネットスケープ誕生を端緒とする米国インターネット新時代は、つい最近始まったようにも思えるが、実はもう既に、足掛け8年の歳月が過ぎている。ドッグイヤー(7倍速)で時が流れ、資金もふんだんに注ぎ込まれてきたことに思いを馳せれば、この足掛け8年の間に、昔の感覚でいう数十年分の試行錯誤が行なわれたといえる。 その試行錯誤の後をたどることは、未来を考えることにつながる。そんな文脈でこのアーカイブが活用されるならば、それに優る喜びはない。 ■
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