ヒューレット・パッカード社で量子科学研究ディレクターを務めるStan
Williams氏のインタビュー「Tech's future lies beyond silicon」。
「That change is probably not around the corner. But within the next
decade--and definitely within the next 15 years-- it's all but certain
that new substances will supplant silicon as the material of choice in
computer chips, says Williams.」とある。
「around the corner」(間近に)はないが、10-15年先に大きなブレークスルーを
もたらす可能性のある新技術に対して、誰(国? 大企業? ベンチャーキャピタ
ル?) がどういうメカニズムで資金を供給し、その資金を投じた主体や現実にイ
ノベーションを生み出す個人がどういうリターンを得るべきなのか。イノベー
ション経済に関わる難問中の難問である。
Googleのニュースサイト・ベータ版について、日本ではどのくらい話題になっているのだろう。まだの人はぜひ一度、散策してみたらどうか。このサイトは、世界中のニュースサイト(英語圏)を対象にGoogleの検索エンジンを頻繁にかけることで、ほぼ自動的にGoogleニュースを作って頻繁に更新されている。むろんNew York TimesやSan Jose Mercury Newsのような特徴のある編集というのとは対極だが、圧倒的な情報量で面白い。ふだん絶対に読まないようなニュースサイトの記事もたくさん出てくる。もともと検索能力にはすぐれているわけだから、最新ニュースの検索機能は最高である。これまでのGoogleだと、つい数時間前に更新されたサイトで何が書かれているかの網羅的に検索することはできなかったが、ニュース性の高いキーワードでの検索が、いまは容易になった。
いきなり「今日からBlogを始めることにしました」と言って昨日からBlogを始めてみたが、Blogって何だ? と思う人もいることだろう。
ちなみに、僕のPCにインストールされている「英辞郎」の少なくとも「Personal Dictionary for Win32 Ver 4.37」には、Blogという言葉は入っていない。Blog(ブログ)はWeblog(ウェブログ)の略。「Blogとは何か」について細かくは諸説あるようだが、僕としては、文章スタイルにそれほどこだわらず、できるだけ頻繁に更新し(海外出張で忙しいとき以外)、ネット上で読んで面白かったものをリンクつきで紹介したり、雑誌や新聞に書いた原稿を少し補足したり、たまにはプライベートな関心事についても書く、というようなことにしようかなと思う。
ウェブログについては、静岡大学情報学部の赤尾晃一助教授の「ハイパージャーナリズムとしてのウェブログ」というプレゼンテーション資料がわかりやすい。
Danはシリコンバレーを拠点とするジャーナリストで知人なのだが、彼はいろいろと大切な会議に出席しては、その内容をこのBLOGで報告している。会議に出なくてもそのエッセンスがわかるので、とてもありがたいと思った。ただそれを読んでいるうちに、どうやら、会議の出席者の中に、会議で誰かがした発言を速記に近い形でリアルタイムに記録して(マニアックだ!!!)、BLOGで世界に発信するという文化があるらしいことがわかった。たとえばDanは、今月だけだって、まず、ハーバードビジネススクール「Harvard Business School conference called Next Generation Growth」に出ている。そして、その中で、「Be sure to check out Kevin Marks' weblog for more on this event. Also Denise Howell and Robert Scoble.」 と書いている。